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映画館で

怪獣映画が好きだった。

怪獣映画が好きだった。特にゴジラをはじめとする東宝の特撮映画は上映のたびに、父にせがんで映画館へ連れていってもらったものだ。
当時の映画は2本立てで、併映されていたのは子供向けの特撮ものとは全く別の父親世代がターゲットと思われる子供には退屈な内容の映画だった。
映画館は現在のような入れ替え制ではなく、時間が許せば一日中そこに滞在することができた。現在のような座り心地の良いシートではなかったけれど、気のすむまで同じ映画を何度でも鑑賞が可能だったのだ。
お目当ての映画を二回は見ることにしていたが、そのためには興味のないもう一つの作品を我慢して鑑賞する必要があった。